チョウチョウウオの長期混泳飼育をめざして

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白点病を克服する5


DSC03499.jpg



チョウチョの持つ防衛システムで対応できる数まで
白点虫の絶対数を減らすことができれば、
白点病で☆になることはありません。

そのためのもっとも魚体に対するダメージの少ない方法が
「生体周期ごとに換水を行う」ことであり、
その換水方法については前回までにお話ししました。

この方法で大事なことは「換水間隔」ですが、
あるアイテムを使用すると白点虫の寄生が抑制され
「換水間隔」をのばすことが可能になります。

そのアイテムというのが、
抗菌剤である「グリーンFゴールド顆粒」です。

グリーンFゴールド顆粒(以下GFG)は
ニトロフラゾンとスルファメラジンナトリウムの合剤で
強い抗菌作用があるのですが、
白点虫(クリプトカリオン・イリタンス)に対する
直接的な効果はありません。

このため、海水水槽で使用するのは
もっぱら白点虫が体表から離脱した時にできるキズを治したり、
感染症に対する予防のため、と言われてきました。

しかし(これは初めて公表することなのですが)
いろいろと条件を設定し、何度も比較試験をしてわかってきたのは、
GFGの投薬によって
「白点虫がチョウチョの体表粘膜を突破しにくくなる」
ということなのです。

つまりそれは
「GFGを投薬することで白点虫が寄生しにくくなる」
ということでもあります。

もともとニトロフラゾンなどのフラン剤は
細菌の核酸や蛋白質の合成を阻害したり、
伝達系統の障害をおこさせる作用があります。

白点虫は細菌ではありませんが、
どうも体表粘膜を突破するために必要な何らかの物質合成を妨げているようです。

では、ずっとGFGを投薬すればよいのか
という考えも当然出てくると思いますが、チョウチョに限らず
生理周期(約28日)を越えるような長い期間抗菌状態にさらされていると
本来の免疫力は低下します。

そのため抗菌作用のあるGFGは必要時のみの使用にとどめ、
長期連用は控えたほうがよいと思います。

また、GFGは海水を着色しますが
光にあたるとニトロフラゾンそのものは分解して3~4日で効力を失います。
それでも海水は着色されたままなので
治癒が確認されたなら活性炭などで色素を吸着処理するのがセオリーです。

「生体周期ごとに換水を行うことを基本とし、換水間隔が離れるときにGFGの力を借りる」
これがチョウチョ達の防衛システムを最大限に生かし、
魚体に対するダメージの少なさを最優先にした場合の有効な手法です。


「何もしなくて白点病が自然治癒した」
という事例を聞いたことがあると思います。

これはそのタンクにおける白点虫の絶対数よりも、
チョウチョ達の防衛システムで対応できる数のほうが
まさっている状態であることを意味します。

防衛システムで対応できる数というのは、魚たちの体調にも左右されます。

白点病が発生すると、どうしても白点虫を退治することに気を取られがちですが
その時、タンクの状態がどうであるかを再確認し、
魚たちの調子に目を配ることができるかどうかが
白点病を克服するために大切なことです。

今後の更新では、そのあたりをお話することにしましょう。

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| 白点病 | 01:33 | comments:18 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

面白くなってきた!

な~るほど・・・GFGの真相が明らかに!
感染予防、粘膜保護という意味合いしかないと思ってましたよ。

最近はトリートメント時には連続換水で新水使うし、勿体無いからGFG入れないようにしてたんですが、寄生されにくくなる効果があるとは!
今日から入れようかなぁ・・・・・実は昨日、可愛いサイズのチョウを購入してトリートメント中だったりします(笑)。

うちの60cmベルリンサンゴ水槽の場合、状態良い魚が1~2匹だと白点出ても自然治癒し、魚を追加しない限り白点はまず出ません。
が、3匹以上になると状態良くても誰かにはポツポツ付いたり消えたりして慢性的に寄生ループにはまる事が多いです。

魚数が多い程、白点虫が寄生できる確立が上がり、遊走虫の絶対数が増えるので白点が衰退しないのでしょうね。

要は水質をいつも清浄に保ち、生体周期ごとの換水をして水槽に合った少ない収容数で飼育すれば良いという事になるんでしょうが、1~2匹で我慢出来ないのが多くのアクアリストの悲しい性であります。(えっ?私だけ?)

| ぴー父 | 2008/01/27 12:05 | URL | ≫ EDIT

ぴー父さん

>実は昨日、可愛いサイズのチョウを購入してトリートメント中だったりします(笑)。
楽しみです!何かな~

>魚数が多い程、白点虫が寄生できる確立が上がり、遊走虫の絶対数が増えるので白点が衰退しないのでしょうね。
そういうことなんです。
本当に大事なことは白点虫を殺すことにあるのではなく、寄生できる確立を下げることなので、
低比重治療も間違いなく正しい方法だと思います。

>1~2匹で我慢出来ないのが多くのアクアリストの悲しい性であります。
私もです(笑)
魚はたくさん泳がせたい・・・。

| かっしぃ。 | 2008/01/27 17:22 | URL | ≫ EDIT

やっぱたくさんでしょ!

GFGですかぁ~。
予想外の展開なので、またまた引き込まれそうです。(^。^)

いっぱい聞きたいことがあるんですが、厳選して2つお願いします。m(__)m

1.写真にきれいなナンヨウハギが写っていますが、長期的に無理はないでしょうか。
私はこれまで2度、クロハギとシマハギでチョウチョとの混泳にトライしましたが、いずれもハギが元気すぎてチョウが圧倒されてしまいます。(+_+)

2.GFGはエサ食いが落ちると言うウワサがありますが、これをメインタンクに投与するのですよね。
規定量と考えてよいものでしょうか?

| トンヌラ | 2008/01/28 23:27 | URL | ≫ EDIT

トンヌラさん

>ナンヨウハギが写っていますが、長期的に無理はないでしょうか。
うちでは白点病などが蔓延する兆候を見極めるために、やむを得ず2匹のハギをメインタンクに入れていますが、基本的にハギ類はチョウチョと混泳させない方がよいです。
ただしチョウチョが数で圧倒していれば長期的に無理がくることもないみたいです。ナンヨウハギが3年、コーレタンは7年になりますが大丈夫です。
経験的なところで言うと、岩組などで身を寄せられる場所を作ってあげないとハギは落ち着くことが出来ず、他の魚に対して無駄に暴れるようになってしまいがちです。

>GFGはエサ食いが落ちると言うウワサがありますが
魚の腸内細菌もGFGによってダメージを受けますから、長期連用するとエサ食いが落ちると思います。生理周期(約28日)を越えない範囲の連用であれば問題ないです。
あと、必ず小さな容器で顆粒を溶かしてから投薬しないと
溶けきらない顆粒をエサと間違えて口にしてしまうことがあります。
この場合、1回の投薬でも腸内細菌にダメージを与えてしまうので、小さい魚だと危険な状態になることがあるかもしれません。

>規定量と考えてよいものでしょうか?
魚体への吸収率が高いので、最初は規定量の半分以下がよいと思います。
魚の種類や大きさ、濾過の方法などによっても魚体への吸収率が変わってくるので、効果を確認しながら投薬量を調整するのが理想ですね。

| かっしぃ。 | 2008/01/29 01:40 | URL | ≫ EDIT

色もたくさんがいい!

ありがとうございます。m(__)m

チョウチョだけだとどうしても黄色ばかりになってしまうので、青や赤の魚が欲しくなります。
私は採集家なので青は定番のサザナミヤッコ(8cm)が1匹入ってますが、やはりチョウへの当たりがきつくコントロールがたいへんで、まったく先が思いやられます。(~_~;)

さらに、赤系がいないのでキンギョハナダイなんかを採取したいのですが、なかなかうまく採れません。
ガマンできずにフレームエンゼルを買ってしまう日が来そうな今日この頃です。(^。^)

GFG投与は白点以外の病気にも有効な感じがしますが、そういう別の使い方もされていますか。

| トンヌラ | 2008/01/29 17:06 | URL | ≫ EDIT

トリートメント

行き着けのショップ店長さんが私の希望を取り入れて、紅海産チョウをダイレクトにまとめて仕入れるみたいなんですが、トリートメントとしてGFG投与するのはどうなんですか?症状出てからのほうがよろしいですか?他魚への感染が恐いので症状出る前にしたい気持ちもあります。
レッドバック、アラビアン等らしいですが、採取は簡単でも輸送中米軍の検閲で止められて、状態良く日本まで着かない可能性ありとのこと。

| かずみ | 2008/01/29 21:24 | URL | ≫ EDIT

トンヌラさん

>青や赤の魚が欲しくなります。
そうですね~全身、青や赤のチョウチョは見あたらないなぁ。
レッドバックも赤の面積が少ないし・・・
うちはナンヨウハギとフレームAでとりあえず青と赤かな。

>赤系がいないのでキンギョハナダイなんかを採取したいのですが
私はシキシマハナダイの5cmくらいのが欲しい。。

>GFG投与は白点以外の病気にも有効な感じがしますが
んー、細菌感染症には効果がありますが
直接的に有効な海水魚の病気はないみたいです。


かずみさん

>トリートメントとしてGFG投与するのはどうなんですか?
入荷直後であるとか、購入したての魚は体力を消耗しているので、いろんな感染症にかかりやすいです。
GFGは細菌感染症に効果を発揮しますので、トリートメント時にGFGを規定の半分以下の量を投与すると、たいへん有効に作用すると思います。
この場合、GFGの抗菌作用で感染症を予防することが目的なので症状が出る前からでよいと思います。

| かっしぃ。 | 2008/01/29 22:34 | URL | ≫ EDIT

何日間?

遠いアラブからきたチョウは断食で体力はないでしょうから、何日間くらいがトリートメントの期間でよろしいでしょうか?

それより本当に入荷するのか疑問ですが。

| かずみ | 2008/01/29 23:17 | URL | ≫ EDIT

かずみさん

トリートメントの期間ですが、濾過が機能しているかどうかで変わってきます。

バケツでエアレーションというパターンであれば
毎日決まった時間(朝が理想)に全換水して3日間続けます。
何の異常も見られなければ、その時点でトリートメント終了。
最短で3日間ということになります。

3日目に確認したとき、
ヒレや目が白く濁っていたり、バッチリ白点が出てしまったら
そこから3日間延長・・・というように
3日毎に判断してトリートメントを続けるかどうかを決めると良いと思います。

濾過(吸着濾過以外)が機能しているトリートメントタンクも基本は同じですが、濾過が機能している分、毎日全換水する必要はないです。3日毎に判断して、もしトリートメントを続けるのであれば、25%換水してGFGを最初に入れた量の1/3程度追加するようにします。

エサは濾過が機能しているなら普通にあげていいと思います。

バケツトリートメントの場合、エサは止めた方が無難だと思います。
体力がない場合でも、エサ無しで3日間よりエサ有りで海水を汚してしまう方がリスクが大きいです。
どうしても、という場合は全換水する直前にエサをあげて、食べ終わったら全換水する、というサイクルでいけると思います。

| かっしぃ。 | 2008/01/30 01:23 | URL | ≫ EDIT

ありがとうございます

ご丁寧なご教授ありがとうございます。
バケツをタンクに入れて水温を維持しながら全換水する方法でトリートメントしたいと思います。
その後、ろ過槽内で2次トリートメントを1ヶ月以上行い、タンクに合流させるか決めたいと思います。

ただ、輸送中水温が低下する冬は白点が出やすいので、春まで待つかもしれませんが、米軍次第らしいです。あんまり書くと国際問題になるかなあ?

アラブ首長国はわりと平和なんで、そちらルートはないんでしょうかね?

| かずみ | 2008/01/30 09:32 | URL | ≫ EDIT

もうひとつ

すいません。もうひとつ以前から思っていたことなんですが。
トリートメントタンクって、透明で、バケツなんかは白っぽいですが、白点治療タンクは、前面以外はすべて黒がいいと考えていました。朝、タンクの底に大量の白点が沈下しているのとか観察し易いですよね。
この案はどうですかね?
良ければ自作して、商品化しようかな?「白点タンク」という名前で。

それと、バケツは2個用意しておいて、換水ごとに違うバケツに交換して、使用後のバケツはお湯で消毒するつもりです。バケツに細菌が付着してますもね。

| かずみ | 2008/01/30 12:20 | URL | ≫ EDIT

かずみさん

>ろ過槽内で2次トリートメントを1ヶ月以上行い
タンクの濾過槽・・・ってことはないですよね(汗)
もしそうならば、
隔離はしているけどタンクに合流しているのと同じなので
トリートメントではなくなっちゃいます。
(そんなのわかってますよ!・・・とか怒らないでくださいね、念のため確認です)

>前面以外はすべて黒がいいと考えていました。
なるほど。浮遊物や沈殿物の確認にはいいかもしれませんね。
私も試してみようかなぁ。

| かっしぃ。 | 2008/01/30 15:03 | URL | ≫ EDIT

どうもです

スレ伸びましたね。(*^_^*)

シキシマハナダイ、検索してみたら、釣り関係でヒットしまくり。綺麗な魚を教えていただきました。
日本近海にいるのですね。しかし深すぎ!
100メートル素潜りできるようになったら、採取して最優先でかっしぃさんにお送りしますね。
ちなみに今の私はマスクすらかぶったことないです。(笑)

GFGの話題、勉強になります。
かずみさんが続きを全部聞いてくださったので、満足です。
かずみさん、かっしぃさん、ありがとうございます。m(__)m

| トンヌラ | 2008/01/30 17:28 | URL | ≫ EDIT

表現ミスでした

2次トリートメントはタンクのろ過槽です。感染予防ではなく、他の魚がいないところで、ゆっくり雰囲気や餌に馴らして太らせる目的です。だから、「馴らしメント?」ですかねえ?
いい言葉あれば教えてください。

| かずみ | 2008/01/30 21:10 | URL | ≫ EDIT

トンヌラさん

シキシマハナダイ、綺麗でしょ?
近海魚を扱っているショップでも漁業ルートから
たまに入荷するのですが、
みんな大型ヤッコ並にデカイんです(泣)

>最優先でかっしぃさんにお送りしますね。
待ってま~す!!


かずみさん

>雰囲気や餌に馴らして太らせる目的です。
それであれば問題ないですね、余計な心配をしてゴメンナサイ
m(__)m

| かっしぃ。 | 2008/01/30 21:56 | URL | ≫ EDIT

ご質問です

ヤッコタンクのハコフグ(約30cm)がつつかれて頭が禿げてきてます。
仕方なくシェルターに入れましたが、狭いので、春に立ち上げる120cmのチョウタンクに混泳させようかと思います。
チョウとフグの混泳はあまり聞きませんので、大丈夫でしょうか?
かなりおとなしいし、スローイーターなハコフグです。

| かずみ | 2008/02/15 10:53 | URL | ≫ EDIT

個人的にはお勧めできません。

チョウチョはキズ持ちの魚をつつきにいく可能性が高いです。
相手が大きなハコフグであっても同様だと思います。

ハコフグは皮膚から毒を分泌して防御をしますから、
毒が水槽内に放出される危険があります。
チョウチョにつつかれなくとも、調子を崩したり
何らかの刺激を受けたりした場合も同様に毒を出します。
大きなハコフグの毒であれば
最悪☆になる個体も出るかもしれません。

考え方は人それぞれ違うので、絶対とは言えません。

ただ、私はリスクをひとつひとつ減らして
チョウチョの長期混泳をめざしています。

なので
今回のケースが「大丈夫か」と訪ねられたら
大丈夫とは答えられないですね~

| かっしぃ。 | 2008/02/15 22:40 | URL | ≫ EDIT

ありがとうございます。

やはりつつきますか。
チョウは1日中何かつついてますからね。
つつくのが習性なんでしょう。
また、その行動がカワイイんですが。

チョウタンク、誰かさんに先越されちゃいましたよ^^

| かずみ | 2008/02/16 12:27 | URL | ≫ EDIT















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